エンタメ業界がまた「自己責任」を押し付けられている話
こんばんは!
仕事始めから2日目ですが、激落ち低気圧により集中力が5分続かない1日を過ごしたクズ社会人です。
どうしてもモヤモヤが止まらなかったので、できる限り軽く終わらせたいとは思いますが、タイトルの通りちょっと重い話をします。
なお、BGMに「1ST」を使用しているため、
最後まで治安の良い言語でいられるかどうか若干不安がありますご容赦ください。
今のところ「Dance All Night」が刺さりすぎて瀕死です。
さて、ついに明日から始まりますね。
1都3県緊急事態宣言vol.2が。
先日のブログでも鬱々とした気持ちを漏らしてしまいましたが、詳細が見えてきてぶっちゃけ更に鬱が増しました。
どう解釈しても、エンタメ業界がまた「自己責任」を押し付けられたなとしか思えなかったからです。
(今回は畳みますが、よかったら読んでください……)
■前提:tomoの仕事
そのうち自己紹介をまたちゃんと記事にしたいなと思うのですが。
沼落ち①で簡単に書かせていただいた通り、私の仕事はエンタメ業界に属しています。
(身バレしかねない狭い世界なのでぼかしますが、)会社は興行主になることも、委託元にもなることもあります。
メインの担当業務にリアルイベント(興行・現地系イベント)を含んでいます。
企業規模は中〜大の下層くらい。
昨年は担当していた興行およびイベントがばかすか中止になり、最終的に1年通して興行を実施できたのはたった2本でした。
しかも、そのうち1本は委託先が個人事業主だったため、夏には破産宣告がありました。
また、委託先の現場と密にやり取りをしながらも、上の判断によっては興行の中止を宣告せざるを得ない可能性もある立場だったため、
常に「自分の一言が取引先を潰す可能性がある」というストレスがありました。
(実際、上記は当社が直接原因ではありませんでしたが目の前でひとりの人が破産しましたし、何度かマジで他社を潰しかけました。
本当にお腹痛くて毎晩うなされました)
まぁ自分のことはひとまずそんなところなので置いておいて。
そんな仕事をしながら折に触れて強く感じたのが、
エンタメ業界は「自己責任」でじわじわ殺されていく、という感覚でした。
発端は、やはり(あまり言いたくはないですが…)某新宿の劇場でのクラスター発生だったと思います。
あの一件がエンタメ業界にもたらした打撃は、あまりにも大きかった。
瀕死の致命傷を負ったエンタメ業界、特に、演劇界隈。
もう一度「あれ」と同じことが起きたら、今度こそ死ぬ。
観劇おたくですら感じた危機感。制作サイドの緊張感は、それはもう苦しいものでした。
特にキツかったのは、昨年の緊急事態宣言後でした。
緊急事態宣言は、「国が出したものだから従うしかない」という諦めを、制作にも観客にももたらしてくれました。
言い方はアレかもしれませんが、双方が納得するきちんとした理由になっていたんです。
もちろん、この宣言によって中止となった興行の数々がもたらした経済的打撃は各社を殺しかけました。
斃れた会社もありました。
それでも、まだ去年は「未曾有の事態に対して、国もエンタメという文化を補助しよう」という姿勢が見えました。
でも、宣言解除後はどうでしょう。
エンタメ業界に押し付けられたのは、「自己責任」という重石でした。
興行はしてもいいけど「自己責任」で対策してね。
興行中止させてるわけじゃないから破産しても「自己責任」ね。
おたくも、観に行ってもいいけど「自己責任」だからね。
そこでまた問題が起きたら分かってるよな? 待っているのは社会的な死だ。
興行する制作も、観に行くおたくも、なんでか己の社会的生命を背負って
「自己責任」と己に言い聞かせて血反吐吐くような想いをしながらエンタメに向き合う。
いや、それって何の苦行だよエンタメじゃないわ。
特に、昨年夏〜秋頃に現場があったおたく、毎回しんどかったと思います。
私もしんどかった。
でも、制作もおたくもその「自己責任」を呪いのように呟き続けてきたからこそ、
自分たちに重ね掛けしつづけてきたからこそ、あの時のような大惨事を再び引き起こすことを防げたんだと思います。
あと、制作の多大なる出費という犠牲を払ってな。
(夏の現場で私もPCR検査を2回受けましたが、関係者全員が受けたから費用はウン百万だそうです…
そうだよね……だって自費検査だもん……)
私は、どう考えても今回の緊急事態宣言で
この「自己責任」の呪い・リターンズになるとしか思えません。
だって、今回は劇場・映画館が制限対象になってないんだもん!!!
大規模イベントは制限対象になったけど! 中小興行およびイベントはこれじゃ中途半端で中止にもできないよ!!
実施したって「自己責任」の呪いが制作と観客を蝕む!!
そして「自己責任」のもと発生する大量の払い戻し!!!
中止にもできないから実施するけどガラ空きの可能性が高すぎる客席!
それを演者が観ることになると思うと正直それがいっっっっっっっっっっっちばん嫌!!!!!!
しかもこれ、演者はもちろん、簡単に中止にできない制作も、安全のために払い戻しする観客も、誰も悪くない。
誰が悪いって、補償の姿勢も見せず、緊急事態宣言下でも「自己責任」でエンタメを放ることにした国としか言えないでしょ……。
去年話題になった某補助金はもう底をついてるし。
そもそも昨年申請分すら満額降りてない、
どころか申請のために必要な作業が複雑すぎて余力のある制作でないとその資料作成すらきっっっっっついだろって感じだし。
(満額降りない理由も不明瞭)
なんかもうなぁ……エンタメ業界で呼吸すんのキツいです。
おたくだって苦しいじゃん。
現場制作に会うたびに「この興行失敗したらうちも終わりっすわ〜」って空笑いで言われるの、もう疲れたよ。
頼むから、エンタメ業界に「自己責任」という重石を押し付けないでください。
「制限してないから補償はしないよ」って放任、どうにかしてください。
おたく同士に相互監視させて学級会頻発する世界、もう終わってくれ。
ともかく、年始早々の現場は今さら中止もやり直しもききません。
赤字は確定です。
あとは、最後まで誰ひとり感染者を出さないこと、それを祈って感染対策するしかできません。
アルコール、マスク、フェイスシールド、手袋……最後まで付き合ってくれよな。
楽しい話がしたいですね。
明日はもっとどうでも良いこと書きたいな、ね、ハム太郎。
メンカラーがピンクの男ばっかり好きになる話とか書きたいですね!!
愚痴記事ぶち込み失礼いたしました…。