魔法にかけといて!

推しの笑顔は延命魔法

エンタメ、「やる地獄」と「やらない地獄」の話

こんばんは!

昨晩更新の「それスノ」であべちゃんキレ芸 第二弾という名のあべさく供給に殺されたおたくです。

いや聞いてない聞いてない殺すならちゃんと予告して???

地上波お正月SPの裏話ってだけじゃ心の準備全然足りなかったんですけど?

↓地上波お正月SPを見てほしいおたくより

bellpepper75.hatenadiary.jp

 

だって、いきなり振られた罰ゲーム「人にキレろ」、

(滅多に怒らないあべちゃんにとっては他人にキレることが「罰ゲーム」になる。仏か?

なんなら歌収録前の大事な空気を壊す可能性すらあるし相手とギクシャクする可能性だってまぁゼロじゃないじゃん??

そこであべちゃんが一番最初にキレる相手に選ぶのが佐久間大介

その信頼感たるや絶大すぎん??????

だって、この人相手ならいきなりキレても空気的にどうにかしてくれるって思って選んでるじゃん??

いや、意識的にか分からんけど(無意識だったらそれこそ死ぬ)、選ばれたのは佐久間大介……

しかもそれに対する佐久間大介の返しも完全回答でしょそれ???

気まずさを作る事なく、さらにあべちゃんを美味しく味付けしていく。

はーーーーーーーーーー五体投地

今日も気が狂ったように「#26 それスノご褒美ツアー〜大宴会編」をリピートしてます。

ぜんっっっっっっぜん似てないドラえもんの物真似×2を処理したあべちゃん、本当にすごい。

し、すっとぼけた顔の佐久間大介は何回見ても「かわいい……」って口から出る。全人類見て。

https://www.paravi.jp/watch/62796

 

さて、楽しい話を早口でしましたが。

重い話は前々回のブログで終わろう……と思ってたんですが、

同業界の友人と話していて、改めて色々考えることがありました。

未来でこの時間を振り返る自分のための記録として。

また、

このご時世に幕が開くだけでも奇跡なんだからマチソワ間のカフェでは永遠にマスクしててくれよおたくグループ

という気持ちを込めて、書いておきたいと思います。

幕間のロビーでくっちゃべってるおたく、マチソワ間に連れ立ってカフェで大声で話してるおたくに限って「通い」アピするのなんなんでしょうね。

未来の自分が後悔するからやめたほうがいい。めっちゃ恥ずかしいぞそれ。

上には上がいる。し。全通おたくは大体黙って全通してる。

 

★前回の重たい話です。

bellpepper75.hatenadiary.jp

 

緊急事態宣言発出を受けて、多くの公演・イベント・ライブの方針が出揃ってきましたね。

今回はそれを受けて、「やる地獄」と「やらない地獄」について書いておきたいと思います。

先に結論を述べておきますが、

公演を「やる地獄」を選んだ制作も、「やらない地獄」を選んだ制作も、どちらも悪くないし、どちらも正しいです。

また、「行く地獄」を選んだ観客も、「行かない地獄」を選んだ観客も、同様です。

どの決断も、それぞれ正しくて、それぞれ勇気ある選択です。

それを踏まえてこの駄文を読んでいただけたら幸いです。

 

↓今回も畳みます。

 ====

 

さて、今週末に幕開けとなる舞台や実施となるイベントも多くある中、

ついに緊急事態宣言が発出されましたね。

今回は2/7が解除目処とされていますが、どの業界も実質延長するものと覚悟を決めて動いているものと思われます。

 

その中で、各社・各公演の実施方針が次々と上がってくるようになりました。

 

動きが早かったのはやはり大手ですね。

(西村大臣の発表内容速報を受けて方針確定させた企業・劇場が多かったようです)

宝塚歌劇団 → 実施(販売済みの公演はそのまま、今後のチケット販売は50%以下に、公演時間の繰り上げ)

劇団四季 → 実施(販売済みの公演はそのまま、今後のチケット販売は50%以下に)

×ジャニーズ → 公演中止 ※大手の中ではちょっと遅かったですね

バンダイナムコゲームス → 延期

ブシロード → 延期

 

中小は、大手の方針を見てから出すことが多いです。

(特に顕著なテーマパークは、O社およびU社の様子を見てから出す・更新することが去年はほとんどでした)

ただ、大手と同じ判断を出すことは容易にはできません。

「■実施」「×中止」「△延期」のどれかの発表を時間に追われながら出すことになるわけですが、

どの道もそれぞれ違った地獄が繰り広げられています。

 

【やる地獄】

■実施する地獄

まず、宝塚や劇団四季に加え、多くの2.5が選んだ地獄が「やる地獄」です。

ここが地獄となる理由は、ざっくり書き出すとこんな感じです。

  • 感染対策に莫大な費用がかかる

 →これはさらに細かく書くと、

  ・稽古期間の稽古場の感染対策(除菌アイテムの用意、普段なら繰り返し使える物品の使い捨て、人件費)

  ・キャスト、スタッフ、関係者のPCR検査費用 ※稽古入り&劇場入り、最低2回以上

  ・公演期間の楽屋の感染対策

  ・公演期間の観客の感染対策/水際対策 ※劇場スタッフの観客監視人件費やら消毒作業対応等慣れない作業も爆増

  といったものが挙げられます。

  • 払い戻し対応業務が発生する

 →手売りの場合は各観客への個別対応(振り込み費用もかかる)

  各プレイガイドとのやり取りが公演終了後も続きます。

  トラブル対応も多い。

  もちろん収益も減る。

 →大体の助成金補助金が、実際にかかった経費を細かく計上した上で、実績(公演したよという証拠)や補助を受けるための条件をクリアした証拠をつけて申請することになります。つまり、「公演時は後で金銭補助が来るか不明な状態」ということになります。

  加えて、現状もう申請する公演数が多くて満額下りることはほぼない。

  全く下りないこともある。

  しかも申請も審査も時間めっちゃかかる。

  それを待つうちに体力が尽きる会社や劇団も多い。

  • 「やる」ことに対するヘイトのコントロール

 →やってもやらなくても発生する。

  場合によっては観客同士のトラブルや現場トラブルに繋がるので、SNS監視は割とされています。

  • 制作も観客も、全ての行動に「自己責任」がついてまわる息苦しさ

 →「もし自分がかかっていたら」が及ぼす影響を考えると、制作でも観客でも苦しくなるよね、しぬほどわかる。

  • ただでさえ買い控えで券売率が落ちているのに加えて払い戻しでがらんとした客席を演者に見せることになる

 →だれも悪くない。でも個人的に一番嫌。こっちのメンタルにも来てしまう。

 

結構な地獄ですよね???

この地獄を覚悟して「やる」ことを決断した公演の数々、本当にすごいと思う。

(制作もだけど、演者さん方も本当にすごい。皆さん本当にご飯も行かなかったり、初日乾杯も打ち上げもしない。寂しいだろうな……)

だからこそ、この「やる地獄」を歩くことを決めた制作側のために、

頼むからおたくはみんな制作からのお願いを大人しく全部聞いてくれ。

本当に頼むから客席・ロビーで喋るな。

マチソワ間のカフェで騒ぎたくなる気持ちはわかる、わかるけど殺せ。

(フォロワーには現地で会うおたくとの会話は全てスマホ筆談またはLINEっていう猛者もいる)

その努力は、我慢は、必ずあなたの推しを救うから……お願いします……。

 

ここまで書いて、「なら延期してくれればいいよ〜」と思ったそこのあなた。

はい、これが第二の「やる地獄」、延期する地獄です。

 

△延期する地獄

延期する地獄を選ぶことができているのは、体力・資金力がそこそこ残っている会社と言えます。

(なんとか生き抜いてやろうという気概で実現しない「延期」を夢見るところも多いですが……)

というのも、当然ですが、「延期」=「その時期に予定していたお金が入らない」ということです。

これが中小制作に「やる地獄」を選ぶところが多かった理由だと思います。

中小制作って、自転車操業なんですよ……。

その公演のお金が入らないと、今準備を始めてしまっている次の公演のお金が制作資金が入らない。

つまり、どれだけ地獄だろうが、「今やらないとすぐ死んでしまう」可能性が高いんです。

 

加えて、延期をするということは、以下のような手間、困難、資金を必要とします。

  • ハコを抑える

 →そもそも慢性的にハコ不足状態の東京。

  年単位どころか数年先までハコの予定が埋まってるなんてザラです。

  加えて、まだ国が五輪の夢を見ているつまり突発的に予定していたハコが使えなくなる可能性もある。

  ハコが不足した理由も五輪だって忘れちゃったのかな日本???

  • 演者を抑える

 →大人気俳優のスケジュールなんぞ1年どころか2〜3年先までぎっちりやぞ???

  義理人情で振替公演を優先してもらえることもあるけど、基本は先約優先の世界です。

  しかも、そのスケジュールももう読めないなんも分からん。

  • スタッフを抑える

 →いやこれ実はめちゃくちゃ大変、下手するとキャスト揃えるのより大変なこともあるのでは。

  技術職で替えの利かないスタッフが抑えられなかったらまぁ死ぬ。

  • 上記を抑えて確約する資金
  • そもそもそこまで生き延びる資金

これを見てもまだ気軽に「延期してよ〜」って言うおたく、

頼むから何かしら払えるところで金を払い続けてくれよな???

 

バンナムブシロードが速攻でイベント「延期」の判断を毎回出せるの、

本当に体力と資金力の差を見せつけられている気持ちになりますね。はは。

 

宝塚や四季は、そういった問題より、対策にいくら資金がかかっても「エンタメを続ける」道を選んでくれたんだと思います。

本当に本当にありがとう大手。

大手が示してくれた道があるから、中小も「できることを、できる限りやろう」って思えるんだよなって思う……。

それがいいか悪いかはもう分からない、でも、この「やる地獄」の荒海の中の灯台だなと個人的には思っています。

 

【やらない地獄】

×中止する地獄

さて、ここまで「やる地獄」について書いてきましたが。

最後は「やらない地獄」です。

これは多分、一番想像しやすいと思うので、軽めにいきますね。

中止するという道は、以下のような地獄につながっています。

  • 公演準備にかけた費用が全く回収できない

 →公演って、当然だけど始まるまでに馬鹿ほど金がかかってるんですよね。

  スタッフ稼働、キャスト稼働(稽古期間はどれだけ拘束されてもギャラ出ないのがほとんどだけど…)、宣材撮影、広報稼働、グッズ製造、衣装制作、セット制作、映像制作……数えたらキリないし怖すぎる。

  言い方きついけど、それらをドブに捨てることになります。

  (物販だけでもなんとか通販で出すことも。頼むからおたく買ってあげて……)

  • 払い戻し対応業務が発生する

 →詳細は「実施する地獄」と同様。

 →中止発表の文言は死ぬほど気を使うし、公開タイミングは泣きそうになる。

  制作も「作ってきたもの殺すことになる」って泣いてるから殴らないであげてください。

  • 俳優の仕事も飛ぶ

 →稼働してないから収入は減る。

  俳優としての生活が成り立たなくなる人も多い。

  • 次へつなげる体力と資金力を失う

 →舞台制作から手を引く、会社を畳む、破産する、バリエーション豊かです。(しにそう)

ごめんなさい全然軽くなってないな。

 

ここまで長々書かせていただきましたが。

とにかく、エンタメはいま、「やる」も地獄、「やらない」も地獄です。

 

推しの公演の幕が開くことを、どうか当たり前だと思わないでください。それは奇跡です。

推しの公演が延期されることを必要以上に嘆かないでください。それは希望です。

推しの公演が中止になったことを怒らないでください。それは業界全ての絶望です。

そしてどうか、次に繋げるために、自分にできる感染対策を万全にすること、生き続けてほしい推しに何かしらお金を使うことを、どうかやめないでください。

プラスの声をあげてください。

楽しかった人は楽しかったと、残念なことになった人は次が楽しみと、しんどいとは思いますが、声に出してください。

エンタメに需要があると、「不要不急」で片付けられるものではないと、思わせてください。

それはきっと必ずこれからのエンタメ業界の力になります。

 

なんか死ぬほど偉そうなブログですねごめんなさい!!!!!!(今更)

私は、「やる地獄」を歩くことになりました。

生きていこうな。

 

とりあえず今の生きる希望は!

Snow Man9人の活動再開!!!!!!!!

本当に本当にサンキュー神様おかえりなさい舘様!!!!!

心折らないためにも栄養補給は欠かしません。

さーて、それスノ見て寝ようっと!!

長々お付き合いいただきましてありがとうございました。

次はおたくらしい楽しいこと書くぞ〜!